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通院・お薬の記録ガイド

「前回いつ行ったっけ?」を 思い出さなくていい状態に
しておく

診察の時間は限られています。そこで思い出そうとすると、たいてい大事なことが抜けます。前回の診断、飲ませていた薬、症状が始まった日。あらかじめ残しておけば、聞かれた瞬間に答えられます。準備のしかたと、続けられる残し方をまとめました。

この記事の要点

通院で役に立つ記録は「症状の経過」「これまでの治療と薬」「次回の予定」の3つです。症状はいつから・どのくらいの頻度で・どんなときにの3点をそろえて書くと伝わります。ワクチンや予防薬は年間のスケジュールが決まっているので、受けた日と次回を記録しておけば思い出す必要がなくなります。明細や証明書は撮影しておくと、保険の請求や転院のときにそのまま使えます。

診察室で必ず聞かれること

どの病院でも、最初の数分で同じことを聞かれます。

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診察室で聞かれる4つの質問 獣医師から「いつからですか」「どのくらいの頻度ですか」「前に出したお薬は飲みきりましたか」「前回の来院はいつでしたか」と質問され、飼い主が思い出そうとしている場面。 獣医師 いつからですか? どのくらいの頻度で出ますか? 前に出したお薬は飲みきりましたか? 前回の来院はいつでしたか? えっと…たしか先月くらい…? 飼い主
診察のはじめに聞かれる内容は、ほぼ決まっています。答えを用意しておけば、限られた診察時間を相談に使えます。

聞かれる内容が毎回同じなら、その場で思い出すのではなく、あらかじめ残しておけばいいということになります。しかも、いま挙げた4つはどれも飼い主にしか分からない情報です。検査で分かることは病院が調べられますが、家での様子はこちらが伝えないと誰も知りません。

記録は、獣医師に渡す材料です。診断は獣医師の役割で、飼い主の役割は家で起きたことを正確に持っていくことです。

受診前チェックリスト

出発前に、この9項目が答えられる状態かどうかを確認してください。

症状について

  • いつから始まったか 「3日前」ではなく「9月3日の夜から」と日付で。あとから見返せます。
  • どのくらいの頻度で、どのくらい続くか 1日に何回、1回あたり何分か。数えられるものは数える。
  • どんなときに出るか 食後・散歩のあと・寝起き・興奮したとき、など。
  • 食欲・飲水量・便・尿の変化 いつもと同じか、増えたか減ったか。回数や量で。

これまでの経過

  • 体重の推移 直近の数字と、数か月前との差。体重管理ガイドもあわせてどうぞ。
  • いま与えている薬・サプリ 名前が分からなければ、パッケージや薬袋を持参または撮影。
  • フードの種類・量と、最近変えたかどうか 変更した日付が分かると、症状の始まりと重ねられます。
  • 前回の通院日と、そのときの診断・処方 同じ症状の再発かどうかの判断に使われます。

持っていくもの

  • 動画や写真 咳・ふるえ・歩き方・皮膚の状態は、言葉より動画のほうが正確に伝わります。診察室では症状が出ないことも多いので、家で撮っておくと役立ちます。

そのほか、聞きたいことを事前に書き出しておくと、聞き忘れて帰ることがなくなります。

伝わる症状メモの書き方

主観を消す必要はありません。事実と主観を分けて書くだけで変わります。

伝わりにくいふだんのメモ

「最近なんか元気ない。
ごはんもあんまり食べない」

どのくらい元気がないのか、いつからなのかが分かりません。診察では結局その場で聞き直すことになります。

伝わる事実を入れたメモ

「9/3の夜から元気がない。ごはんは半分残す(3日連続)。水はいつもどおり。9/5朝に1回吐いた(未消化のフード)。散歩には行くが、途中で座り込む」

日付・回数・いつもとの差が入っています。書く手間はほとんど変わりません。

5つの観点でそろえる

症状メモに入れておきたい観点
観点 書き方の例
いつから 「9月3日の夜から」/「先週の火曜の散歩のあとから」
どのくらい 「1日に3〜4回」/「1回あたり10秒くらい」/「3日続いている」
どんなときに 「寝起きに多い」/「食後30分くらい」/「興奮したとき」
ほかの変化 「食欲は半分」/「水を飲む量が増えた」/「便がゆるい」
いつもとの差 「ふだんは1日2回完食」/「散歩は毎日30分行けていた」

コツは、症状が出た日にその場で書くことです。あとからまとめて書こうとすると、日付が曖昧になって価値が半分になります。1行でかまわないので、その日のうちに残してください。

予防と健診の年間スケジュール

毎年くり返すものは、記録しておけば思い出す必要がなくなります。

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ペットの予防と健診の年間スケジュール例 狂犬病予防注射は原則4月から6月、フィラリア予防は5月から12月ごろ、ノミ・マダニ予防は3月から11月ごろ、混合ワクチンと健康診断は年1回が目安。いずれも地域やかかりつけの方針で異なります。 1月 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 狂犬病ワクチン 犬・年1回 原則 4〜6月 フィラリア予防 地域差あり 5〜12月ごろ(蚊の発生期間+1か月) ノミ・マダニ予防 通年の場合も 3〜11月ごろ 混合ワクチン 年1回が目安 前回の接種日から1年後(左の丸は例)。時期はかかりつけと相談 一般的な目安です。地域・年齢・体調・かかりつけの方針によって時期も内容も変わります。
予防の年間スケジュール(一般的な目安)。実際の時期は住んでいる地域や動物病院の方針によって変わるため、かかりつけの指示を優先してください。

このなかで犬の狂犬病予防注射は、狂犬病予防法によって年1回の接種と登録が義務づけられています(生後91日以上の犬が対象)。市区町村からの案内は春に届くことが多く、集合注射も4〜6月に行われるのが一般的です。接種した日と、交付された注射済票を記録しておくと、翌年の案内が来る前に自分で把握できます。

フィラリアやノミ・マダニの予防薬は、投与しはじめる月と終える月が地域によって違います。「去年はいつから始めたか」を残しておけば、毎年その記録を見るだけで済みます。健康診断も同じで、前回の日付が分かれば次の時期が決まります。

予防の内容と時期は、この記事では決められません。 必要なワクチンの種類、予防薬の期間、健診の頻度は、動物の種類・年齢・生活環境・持病によって変わります。上の図はあくまで一般的な目安で、実際のスケジュールはかかりつけの動物病院にご確認ください。

明細・証明書は写真で残す

紙は、必要になったときにかぎって見つかりません。

会計の明細、ワクチン接種証明書、検査結果の用紙。どれも受け取った直後に撮影しておくだけで、あとから探す時間がなくなります。とくに次の場面では、原本かその写真がないと話が進みません。

  • ペット保険の請求 — 診療明細が必要です。撮っておけば、請求のたびに紙を探さずに済みます。
  • ペットホテル・トリミング・ドッグランの利用 — ワクチン接種証明書の提示を求められることがあります。
  • 転院・引っ越し — これまでの治療内容を新しい病院に伝えるときの材料になります。
  • 家族への共有 — 付き添った人以外にも、何をしたのかがそのまま伝わります。

ペットノートFamilyの通院手帳では、記録に画像を1枚添付できます。明細や証明書を撮って、その日の記録に貼りつけておく使い方ができます。

費用を記録すると見えること

1回ごとの金額ではなく、1年の合計が判断材料になります。

通院のたびに支払う金額は、その場では「こんなものか」と思って終わります。ところが1年分を足してみると、想像していた額とかなり違うことがあります。ペット保険に入るかどうか、どのプランにするかを考えるとき、この合計額がいちばん確かな材料になります。

通院手帳では、記録ごとに費用を任意で入力できます。入力しておけば、あとから1年間にどれだけかかったかを見返せます。予防(毎年決まってかかるもの)と、突発的な通院(読めないもの)を分けて眺めると、備えるべき金額の見当がつきます。

アプリでの記録のしかた

ペットノートFamilyの通院手帳は、1回の入力で次回の通知までつながります。

入力するのは、この画面ひとつ

記録の種類を選んで、日付・タイトル・メモを入れます。費用と画像、次回の予定は任意です。

次回の予定を入れておけば、予定の24時間前と2時間前に通知が届きます。予防薬や再診のタイミングを、自分で覚えておく必要がなくなります。

記録を追加する画面。症状メモは、前の章の5つの観点をそのまま書けば十分です。

  1. フッターの「記録」から通院手帳をひらく

    記録の種類は「通院」「ワクチン」「お薬」「その他」から選べます。あとから種類で見分けやすくなります。

  2. 日付・タイトル・メモを入れる

    タイトルには病院名やワクチン名を、メモには症状や処方の内容を入れます。前述の5つの観点をそのまま書けば十分です。

  3. 費用と画像を添える(任意)

    会計の明細や証明書を撮影して添付できます。費用を入れておくと、あとから合計を振り返れます。

  4. 次回の予定を登録する

    次回の予定を入れると、24時間前と2時間前に通知が届きます。予約を忘れる心配がなくなります。

家族を招待していれば、誰が付き添っても記録は同じ場所に集まります。「病院に連れて行ったのは自分ではない」という日でも、何をしたか・次はいつかが全員に共有されます。体重の推移とあわせて診察に持っていきたい方は、体重管理ガイドもご覧ください。

よくある質問

通院の記録について、よく聞かれることをまとめました。

動物病院に行く前に、何を準備すればいいですか?

症状は「いつから・どのくらいの頻度で・どんなときに出るか」の3点、あわせて食欲や便・尿の変化、体重の推移、いま与えている薬やフード、前回の通院日と診断内容を用意しておくと、診察がスムーズです。咳やふるえ、歩き方などは診察室で再現しないことが多いため、家で撮った動画があると役立ちます。

症状のメモはどう書くと伝わりますか?

「なんとなく元気がない」ではなく、日付・回数・いつもとの差を入れて書きます。たとえば「9月3日の夜から元気がない。ごはんは半分残す状態が3日続いている。9月5日の朝に1回吐いた」のように、事実を並べる形にすると、そのまま診察で使えます。症状が出た日にその場で書くのがコツです。

ワクチンや予防薬の時期はいつですか?

犬の狂犬病予防注射は法律で年1回の接種が義務づけられており、原則として4〜6月に行われます。フィラリア予防は蚊の発生期間に合わせて5〜12月ごろ、ノミ・マダニ予防は3〜11月ごろが一般的な目安ですが、いずれも地域差があります。混合ワクチンは年1回が目安で、時期はかかりつけの動物病院の方針に従ってください。

通院記録アプリを使うと何が変わりますか?

前回の通院日・診断・処方が日付つきで残るため、「いつ行ったか」を思い出す必要がなくなります。次回の予定を登録しておけば通知で知らせてくれるため、予約や予防のタイミングを逃しにくくなります。明細や証明書の画像も一緒に保管できます。

診療明細や接種証明書も保存できますか?

できます。ペットノートFamilyの通院手帳では、記録ごとに画像を添付できます。会計時の明細やワクチン接種証明書を撮影して残しておくと、保険の請求やペットホテルの利用時にそのまま使えます。

次回の予定は通知してもらえますか?

通知されます。通院手帳に次回の予定を登録すると、予定の24時間前と2時間前に通知が届きます。

複数のペットの通院記録を分けて管理できますか?

できます。ペットごとに記録を分けて管理する設計のため、多頭飼いでも記録が混ざりません。犬・猫だけでなく、うさぎや小鳥などの記録にも同じように使えます。なお、無料プランで登録できるペットは1匹です。2匹目以降の登録はStandardプランの機能で、最大10匹まで登録できます。

かかった医療費は集計できますか?

記録ごとに費用を任意で入力できます。入力しておけば、あとから通院にかかった金額を見返せます。ペット保険への加入を検討するときの材料になります。

思い出す作業を、記録に置きかえる

ペットノートFamilyの通院手帳なら、通院・ワクチン・お薬の記録に加えて、明細の画像や費用、次回の予定までひとつにまとまります。予定の24時間前と2時間前には通知が届きます。基本機能は無料で使えます。

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