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体重管理ガイド

「なんだか痩せた気がする」を いつから・何グラム
説明できるように

動物病院でまず聞かれるのは「いつからですか」「どのくらい減りましたか」です。記憶では答えられませんが、月に一度の記録があれば数字で答えられます。家の体重計を使った測り方から、グラフの読み方までをまとめました。

この記事の要点

体重は同じ時間帯・同じ体重計で、月1回以上おなじ条件で測るのが基本です。小型犬や猫は「抱っこして乗る→自分だけ乗る→引き算」で家の体重計でも測れます。大切なのは1回の数字ではなく変化の向きと速さで、増減はグラム数ではなく体重に対する割合(%)で見ると意味がつかめます。

なぜ体重の記録が必要なのか

毎日見ている家族ほど、ゆっくりした変化には気づけません。

体重の変化は、体調の変化のなかでもっとも早く数字にあらわれるもののひとつです。ところが毎日一緒に暮らしていると、半年かけて少しずつ減っていく変化には気づけません。「言われてみれば軽くなったかも」と思ったときには、すでに何か月か経っています。

そして動物病院に行くと、ほぼ必ずこう聞かれます。「いつからですか」「どのくらい減りましたか」。ここに答えられるかどうかで、そのあとの話の進み方が変わります。数字があれば「4月は4.2kgで、いまは3.8kgです」と言えます。記憶しかないと「たぶん最近…」で止まります。

記憶だけ診察のとき

「最近ちょっと痩せた気がして…
いつからかは、ちょっと…」

変化の大きさも速さも分からないため、まずは経過を見ることになりがちです。

記録あり診察のとき

「4月に4.2kg、今日で3.8kgです。
7月ごろから下がり方が早いです」

いつから・どのくらい・どんな速さで、が一度に伝わります。判断の材料が増えます。

体重の記録は、飼い主が診断をするためのものではありません。気づくきっかけを作り、獣医師に渡す材料を用意しておくためのものです。

家の体重計で測る(抱っこ引き算)

ペット用の体重計がなくても、家にある体重計で測れます。

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抱っこ引き算による体重の測り方 ペットを抱いて体重計に乗った値から、自分だけで乗った値を引くと、ペットの体重が求められます。 1 抱っこして乗る 62.4 kg ふたりぶんの体重 2 自分だけで乗る 58.6 kg 自分ひとりの体重 3 差が体重 62.4 − 58.6 3.8 kg この数字を記録する
抱っこ引き算の手順。ペット用の体重計がなくても、家庭用の体重計だけで測れます。
  1. ペットを抱いて体重計に乗る

    暴れると数字が安定しないので、落ち着いているときに。抱き方は毎回そろえると誤差が減ります。

  2. ペットを降ろして、自分だけで乗る

    服装や持ち物は1と同じにします。スマホをポケットに入れたままかどうかでも数十グラム変わります。

  3. 引き算した数字を記録する

    その場でメモしないと、たいてい忘れます。記録アプリなら数字を入れるだけで日付が残ります。

ハムスターや小鳥など、小さなペットの場合

数十グラム単位の子は、家庭用体重計では変化が読めません。1g単位のキッチンスケールを使い、いつも同じ容器やキャリーに入れて測ります。容器の重さを引く(風袋引き)だけなので、考え方は抱っこ引き算と同じです。体が小さいほど、わずかな増減が体重に占める割合は大きくなります。

測る頻度と、条件のそろえ方

毎日でなくて構いません。続けられる間隔のほうが大切です。

測る間隔のめやす(体調や治療の状況によって変わります)
時期・状態 間隔のめやす 見たいこと
子犬・子猫(成長期) 週1回 順調に増えているか。増えない週が続いていないか
成犬・成猫 月1回 去年の同じ時期と比べてどうか
シニア期(7歳ごろ〜) 2週に1回 ゆるやかな減少が続いていないか
ダイエット中 週1回 減り方が急すぎないか。停滞していないか
通院・治療中 獣医師の指示に従う 指示された間隔での推移

条件をそろえると、数字が信じられるものになる

体重は1日のなかでも変動します。食事や排泄の前後で、小型の子なら数十グラムは動きます。比べられる記録にするために、次の3つをそろえてください。

  • 同じ時間帯に測る(例:朝ごはんの前)
  • 同じ体重計を使う(機種が違うと基準がずれます)
  • 同じ状態で測る(毎回ハーネスを着けたまま、など)

条件がそろっていれば、1回ごとの数字が多少ぶれても、並べたときの傾きは正しく出ます。逆に条件がばらばらだと、変化なのか誤差なのか分からなくなります。

増減は「%」で見る

同じ200gでも、体の大きさによって意味がまったく違います。

「200g減った」という数字だけでは、それが大きな変化なのか誤差なのか分かりません。判断のものさしになるのは、その子の体重に対して何%にあたるかです。

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同じ200gの重みの違い 体重4kgの猫にとって200gは5%にあたり、体重30kgの大型犬にとっては0.7%にあたります。人間の60kgに置き換えると、それぞれ約3kgと約400gの変化に相当します。 同じ「−200g」でも、体重に占める割合はこれだけ違う 猫・4.0kg 5.0% 人の60kgなら 約3kgの減少にあたる 大型犬・30.0kg 0.7% 人の60kgなら 約400gの減少にあたる 小さな子ほど、わずかなグラム数が大きな割合になります。
体重が軽い子ほど、少しの増減が体に対して大きな割合を占めます。記録するときは、グラム数と一緒に「前回から何%か」を意識すると変化に気づきやすくなります。

%のかんたんな換算表

体重ごとの「5%」がおよそ何グラムか
いまの体重 1% 3% 5%
0.5kg(うさぎ・小動物) 5g 15g 25g
4.0kg(猫・小型犬) 40g 120g 200g
10.0kg(中型犬) 100g 300g 500g
30.0kg(大型犬) 300g 900g 1.5kg

どのくらいの変化から相談すべきかは、この記事では決められません。 適切な体重も、変化をどう受け止めるべきかも、動物の種類・年齢・体格・持病・治療の状況によって大きく変わります。「%で見る」のは変化の大きさをつかむための考え方であって、受診の基準ではありません。気になる変化に気づいたときは、自己判断せず、記録を持ってかかりつけの動物病院にご相談ください。

グラフにすると見えること

1回の測定は点にすぎません。並べてはじめて線になります。

この画面で読めるようになること

4月の4.20kgから9月の3.80kgまで、下がり続けていることが線の傾きで分かります。1回ずつの数字を眺めていても、この傾きは見えません。

記録した体重から、記録数・最小・最大・平均が自動で計算されます。診察で聞かれる「どのくらい減りましたか」に、そのまま画面を見せて答えられます。

体重グラフ画面(過去1年間を表示した例)。表示期間の指定はStandardプランの機能です。

グラフの価値は、変化に気づけることと、原因の候補と重ねられることの2つです。フードを変えた日、暑さが厳しかった時期、引っ越しをした月。出来事と体重の線を並べると、「7月から下がっている」という事実に「7月にフードを変えた」という情報が加わります。

この2つをそろえて動物病院に持っていけば、聞かれる前に伝えられます。飼い主にしか分からない情報なので、獣医師にとっても価値があります。

アプリでの記録のしかた

ペットノートFamilyでは、体重を入力するだけでグラフまで自動でできます。

  1. フッターの「記録」から体重管理をひらく

    ペットを複数登録している場合は、記録したい子を選んでから入力します。ペットごとに別々のグラフになります。

  2. 数字を入力する

    kg でも g でも入力できます。小さなペットはグラム単位で入れてください。同じ日にすでに記録があれば、上書きするか確認されます。

  3. グラフで推移を見る

    記録した体重から平均体重を自動で算出し、長期のグラフで表示します。1ヶ月・3ヶ月・1年ごとの平均と、グラフの表示期間の指定はStandardプランの機能です。

  4. 気づいたことはメモに残す

    フードを変えた、食べ残しが増えた、といった出来事をメモや日記に残しておくと、あとから体重の変化と重ねて読めます。

家族を招待していれば、誰が測っても同じグラフに記録が集まります。「先週測ったのは自分じゃない」という状態でも、数字は途切れません。通院の記録とあわせて残しておきたい方は、通院・お薬の記録ガイドもご覧ください。

よくある質問

体重の記録について、よく聞かれることをまとめました。

体重はどのくらいの間隔で測ればいいですか?

成犬・成猫であれば月1回、シニア期(7歳ごろ〜)は2週に1回、成長期の子犬・子猫は週1回が目安です。ダイエット中は週1回、治療中は獣医師の指示に従ってください。毎日測る必要はなく、同じ条件で続けられる間隔のほうが役に立ちます。

ペット用の体重計がなくても測れますか?

測れます。ペットを抱いて家庭用の体重計に乗り、次に自分だけで乗って、差を計算します(抱っこ引き算)。ハムスターや小鳥のような小さなペットは、1g単位のキッチンスケールに容器ごと乗せ、容器の重さを引いて求めます。

測るたびに数字がばらつきます。故障でしょうか?

多くの場合は測定条件のばらつきです。体重は食事や排泄の前後でも変動します。測る時間帯・体重計・ペットの状態(ハーネスの有無など)をそろえると、ばらつきは小さくなります。条件がそろっていれば、1回ごとの誤差があっても、並べたときの傾きは信頼できます。

どのくらい減ったら動物病院に相談すべきですか?

相談の基準はこのページでは示せません。適切な体重も変化の意味も、動物の種類・年齢・体格・持病によって大きく異なるためです。「短い期間で、体重に対する割合が大きく動いた」と感じたときは、自己判断せず記録を持ってかかりつけの動物病院にご相談ください。判断は獣医師の役割で、記録はその材料になります。

グラム単位でも記録できますか?

できます。ペットノートFamilyはkg・g のどちらでも入力できるため、ハムスターや小鳥など数十グラムのペットでも変化を追えます。

体重グラフは無料で見られますか?

体重の記録と推移の表示は無料で使えます。グラフの表示期間を自由に指定する機能と、1ヶ月・3ヶ月・1年ごとの平均の表示は、Standardプラン(年額3,000円・1か月あたり250円)に含まれます。

家族が測った体重も同じグラフに入りますか?

入ります。家族を招待していれば、誰が入力しても同じペットの記録として集まり、同じグラフに反映されます。

測った数字を、そのまま線にする

ペットノートFamilyは、体重を入力するだけで平均体重の算出とグラフ表示までを自動で行うiPhone向けのアプリです。ごはん・トイレ・散歩の記録や通院手帳も同じアプリにまとまります。基本機能は無料で使えます。

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